LEDエクステとアレルギーの関係とは?まつ毛エクステを安全に楽しむための基礎知識

目次

LEDエクステとは?従来のエクステとの違いとその魅力

LEDエクステは、美容業界で近年注目を集めているまつ毛エクステの新技術です。LED専用のグルーとLEDライトを組み合わせて施術するスタイルで、これまで一般的だったシアノアクリレート系の空気硬化タイプと異なり、「光で硬化」するという点が最大の特徴です。従来のエクステでは装着後、完全に硬化するまで4〜5時間以上かかるのに対し、LEDエクステは施術中にすでに硬化が完了します。そのため施術後すぐに洗顔や入浴ができ、日常生活への制約がほとんどないというメリットがあります。

また、LEDエクステは、揮発成分が少なく匂いも控えめで、目の沁み感や違和感が軽減されやすいとされています。これにより、これまでエクステを試したけれどグルーの刺激で断念した人や、花粉症などで目元が敏感な時期にもエクステを楽しみたい人にも選ばれやすくなっています。しかし、その一方で、「LEDエクステ=完全に安全」と思い込んでしまうのは危険です。使用する成分や施術環境によっては、アレルギーを引き起こすリスクがあることも理解しておかなければなりません。

アレルギーの原因とは?LEDエクステでも油断できない理由

まつ毛エクステでアレルギーが起こる主な原因は、接着剤に含まれる化学物質です。従来のグルーでは、シアノアクリレートと呼ばれる瞬間接着剤の主成分が原因となることが多く、その揮発成分が目やまぶたに刺激を与えることがありました。LEDエクステでは、このシアノアクリレートの使用量が少ないか、または異なる化学構造のグルーが使用されているため、「アレルギーが起こりにくい」と説明されることもあります。

しかし、実際にはLEDグルーにも「アクリレート系化合物」が含まれており、これに反応する体質の人にとってはアレルギーが発生する可能性が十分あります。症状としては、まぶたの腫れ、目のかゆみ、充血、涙目、赤み、皮膚のかぶれなどがあり、重症の場合にはまぶた全体が腫れて目が開けづらくなるケースも報告されています。

特に、過去にネイルのジェルでかぶれたことがある方や、アクリル樹脂に反応したことがある方は、LEDグルーにも反応するリスクが高いため、慎重に対応する必要があります。また、アレルギー反応は蓄積された刺激によって発症するケースもあるため、最初の1〜2回は大丈夫でも、継続するうちに突然アレルギーを発症することも珍しくありません。こうした背景をふまえると、LEDエクステだからといって油断せず、成分に対する理解と事前の確認が重要になります。

LEDグルーに含まれる成分とアレルギー発症のメカニズム

LEDエクステに使用される専用グルーには、光によって硬化する性質を持つ「光重合開始剤(フォトイニシエーター)」や「アクリレート系モノマー」が主成分として配合されています。これらの物質は、LEDライトの特定の波長に反応して分子構造が結合し、硬化して固まります。これはネイルのLEDジェルと似た技術ですが、目元という非常にデリケートな部位で使用される点において、より慎重な取り扱いが求められます。

アクリレート類は接着力に優れている反面、アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい物質としても知られており、長時間肌に触れることで反応を引き起こすリスクがあります。LEDエクステでは、グルーが硬化するまでの時間が短いため「肌に付着しても問題ない」と考えられがちですが、施術中にごく微量のグルーが皮膚や目元に付着しただけでも反応を起こす場合があります。

さらに、光重合開始剤の一部には、光毒性や光過敏反応を引き起こす成分もあるため、まぶたの皮膚が薄い人や紫外線に過敏な人には刺激となる場合もあります。こうした化学成分の特性を理解していないまま施術を繰り返すと、思わぬ健康トラブルにつながる恐れがあるため、使用するグルーの成分表示や製品の安全データシート(SDS)などを施術者がしっかりと確認し、利用者にも丁寧に説明する姿勢が求められます。

アレルギーを防ぐためにできる事前対策とチェックポイント

LEDエクステによるアレルギーを防ぐための最も確実な方法は、「パッチテスト」を受けることです。これは、実際に使用予定のグルーを少量、腕の内側や耳の裏などに塗布して、24〜48時間後に赤みやかゆみ、湿疹などが現れないかを確認するものです。特に、初めてLEDエクステを試す人や、過去にエクステでトラブルがあった人には、事前の確認として必ず行うべきプロセスです。

また、サロン選びも非常に重要です。アレルギー対策に理解があるサロンは、使用するグルーの種類を明示していたり、複数のグルーから選べるようにしていたりします。さらに、施術中の換気を徹底しているサロンや、施術者が医療的知識や成分に関する理解が深い場合、トラブル発生率はぐっと下がります。LEDライトの使用においても、照射時間や光の当て方が適切であるかは重要な要素です。万が一、目に直接LEDの光が入った場合は角膜への影響も考えられるため、施術中の目元保護にも気を配る必要があります。

また、体調が優れない日や、肌のコンディションが不安定な時期(生理前、花粉症シーズン、アレルギーが出やすい季節など)には、施術を避ける判断も必要です。体がストレス状態にあるときは、普段は大丈夫な成分でも突然過剰反応を示すことがあります。美しさを手に入れるためには、まず自身の体と対話し、無理をしないことが大切です。

万が一アレルギーが起きた時の対応と注意点

もしLEDエクステの施術後にアレルギーと思われる症状が出た場合には、まず冷静に症状を観察し、悪化するようであれば早急に皮膚科や眼科を受診しましょう。まぶたの腫れや目の違和感を放置してしまうと、炎症が進行して結膜炎や角膜炎に発展する恐れもあります。セルフでエクステを取り除こうとするのは絶対に避けてください。誤った方法でまつ毛を引き抜いたり、除去剤を自己判断で使ったりすると、まつ毛の毛根を傷つけてしまう危険があります。

医師の診断を受けた場合、多くは抗アレルギー剤や抗炎症薬(塗り薬、飲み薬)での治療になりますが、症状の度合いによってはステロイド系の薬剤を使用することもあります。症状が治まるまでエクステ施術は控え、目元を清潔に保ち、摩擦や刺激を避けるようにしましょう。さらに、再度施術を検討する際には、過去のアレルギー履歴を施術者に詳細に伝え、別のグルーや施術方法を検討する必要があります。

LEDエクステは誰に向いている?体質による適正判断

LEDエクステは、施術時間の短縮、仕上がりの持続性、グルーの低刺激性など、多くのメリットを持っています。仕事や子育てで忙しい人、美容に手間をかけられないけれど綺麗でいたい人には特に向いています。また、従来のエクステで刺激を感じて断念した方にとっても、新たな選択肢となる可能性があります。

一方で、アレルギー体質の方や過去にアクリル化合物でかぶれた経験がある方、敏感肌で目元に刺激が出やすい方には慎重な検討が必要です。「他の人が大丈夫だったから自分も大丈夫」とは限らないのがアレルギーの怖さです。施術前には、体調や肌の状態をチェックし、サロンスタッフとしっかり相談したうえで判断しましょう。

まとめ:LEDエクステとアレルギーの正しい理解が、美容トラブルを防ぐ第一歩

LEDエクステは、これまでのまつ毛エクステの課題を解決する可能性を持った先進的な技術です。しかし、いくら技術が進歩しても、人体には個体差があります。どんなに安全とされている製品でも、自分の体に合うかどうかは試してみなければわかりません。そのためにも、信頼できるサロンで丁寧なカウンセリングを受け、パッチテストを行い、自分自身の体調や体質を尊重することが、美容トラブルを防ぐ最大のポイントとなります。

LEDエクステはあくまで「選択肢の一つ」であり、万人にとっての正解ではありません。しかし、正しく理解し、安全に使いこなすことで、忙しい日常の中でも理想の目元を実現するための大きな武器になるでしょう。アレルギーへの不安を無視せず、美容と健康のバランスを大切にした判断を心がけましょう。

深谷市のマツエク・ネイルおすすめ美容サロン

深谷市の中心地に位置するトータルビューティーサロンTiLLA(ティーラ)
完全個室で一人一人にあったメニューを提案。
まつエク・まつげパーマ・ネイル・エステ・脱毛まで、幅広い美容メニューをご用意しております。

シェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次