LEDエクステ講習とは？導入の基礎知識から受講のメリットまで徹底解説

LEDエクステとは何かを知ろう

まつげエクステンションの世界では、時代とともに技術が進化し、新たな施術法が次々と登場しています。その中でも、今注目されているのが「LEDエクステ」です。これは、従来のまつエクと異なり、LEDライトを照射してグルー（接着剤）を硬化させるという新しい技術で、安全性や持続力の高さが評価されています。

LEDエクステは、専用のジェルタイプのグルーと波長を合わせたLEDライトを組み合わせて使用することで、わずか1秒から2秒程度で硬化が完了します。この速さは、従来の空気中の湿度に反応して徐々に硬化するシアノアクリレート系のグルーとはまったく異なる特徴で、施術効率が大幅に向上します。しかも、湿度や温度に左右されにくいため、季節や室内環境に関わらず安定した施術ができるというメリットもあります。

また、アレルギーリスクの軽減にもつながる点が、多くの施術者から支持されている理由です。従来のグルーで悩まされがちだった刺激臭や硬化中の揮発物質が抑えられやすく、敏感肌の方にも比較的安心して施術を提供できるようになります。まつエクの安全性や快適性を求める現代のニーズにマッチした新技術といえるでしょう。

なぜLEDエクステの講習が必要なのか

LEDエクステの魅力を知れば知るほど「ぜひ自分のサロンでも導入したい」と考える方が増えていますが、ここで大切なのは“正しい知識と技術”をしっかりと学ぶことです。というのも、LEDエクステは便利で優れた技術である一方で、その特性をきちんと理解せずに施術を行うと、思わぬトラブルにつながる可能性もあるからです。

たとえば、LEDライトの波長とジェルグルーの相性が合っていないと、硬化が不十分になり、エクステがすぐ取れてしまう原因になります。また、目に近い位置で照射するため、照射角度や距離を誤ると、目に光が入りやすくなってしまい、お客様が不快に感じたり、まれに目のトラブルが起こることも考えられます。

こうしたリスクを最小限に抑えるためにも、講習でプロの講師から直接学ぶことはとても重要です。機材の使い方だけでなく、肌の状態や目元の形に応じた施術方法の応用、トラブル発生時の対応策など、実践的なノウハウを体系的に学べるのは講習の大きな魅力です。知識があるからこそ自信が持て、お客様に対しても安心感のあるサービスを提供できるようになります。

LEDエクステ講習で学べる内容とは？

LEDエクステの講習内容は多岐にわたり、初心者から経験者まで幅広いレベルに対応したカリキュラムが用意されています。一般的な講習では、まず座学でLEDエクステの基本理論を学びます。ここでは、光の性質や波長、ジェルグルーの成分、従来グルーとの違い、施術における安全管理などをじっくり理解することが求められます。

次に行うのが、実技指導です。モデルの目元を使いながら、ジェルグルーの塗布量の適正、LEDライトの当て方、照射のタイミング、施術時の姿勢や手の位置、清潔な道具の取り扱い方などを細かく学びます。LEDエクステは細かな作業が多く、たった1mmずれるだけでも仕上がりに大きな差が出るため、繊細な技術力が必要です。

また、施術後のアフターケアや、お客様からよくある質問にどう答えるかといったコミュニケーションスキルも、実践を想定して指導される講習が多くあります。中には、グルーアレルギー対応や、ライトの安全照射に特化した内容に時間をかける講座もあり、安全に対する意識を高めるきっかけにもなります。

講習の種類とスタイルについて

LEDエクステ講習にはいくつかのタイプがあり、それぞれの学び方に特長があります。もっとも一般的なのは対面式の講習で、プロの講師と1対1もしくは少人数で実技を学ぶ形式です。このスタイルのメリットは、講師の指導をリアルタイムで受けられ、細かな癖や苦手な点をその場で修正してもらえる点にあります。

一方、最近ではオンラインで受講できる講習も増えており、地方在住の方や時間に制限のある方にも広く利用されています。Zoomや専用動画サイトを活用したオンライン講座では、スキマ時間を活かして学べるだけでなく、復習しやすいという利点もあります。ただし、実技の部分は自宅での練習が必要になるため、サポート体制の充実したスクールを選ぶとよいでしょう。

さらに、一部のメーカーや専門スクールでは、講習後にディプロマ（修了証）を発行するところもあります。これは単なる技術取得だけでなく、「安全に施術できる人材である」と証明するものとして、サロンの信頼度向上にも大きく貢献します。

講習を受けることで得られるメリット

LEDエクステの講習を受けることには、技術的なスキルアップだけでなく、サロン経営にも良い影響をもたらすメリットが多数あります。まず、従来のグルーによる施術に比べてトラブルのリスクが少なくなるため、クレームや再施術の負担が減り、経営効率が上がります。

さらに、LEDエクステを導入しているサロンはまだ一部に限られており、他店との差別化を図る上で非常に有効です。「LEDエクステ導入済」「敏感肌でもOK」といった文言をメニュー表や広告に掲載することで、新しい顧客層を獲得できる可能性も広がります。

また、施術時間が短縮されることで、1日の施術数を増やせるという生産性の面でもメリットがあります。これにより、売上の最大化を目指すことができるうえ、お客様にとっても「早く終わって持ちがいい」という満足感を与えることができます。

LEDエクステ講習の費用と所要時間の目安

LEDエクステ講習の費用は、講座の内容や講師のレベル、受講形式（対面・オンライン）によって幅がありますが、一般的には2万円〜8万円程度が相場です。基礎的な内容だけを学べる短時間コースであれば2〜3万円程度で受講できますが、実技中心の充実したカリキュラムの場合は6万円以上になることもあります。

所要時間については、半日（約3時間）で完結する入門講座から、2日間にわたる本格講習までさまざまです。初心者の場合は、1日完結型の講座でもしっかり実技が組み込まれていれば十分な内容を学べますが、不安がある場合はアフターフォロー付きのスクールを選ぶとより安心です。

オンライン講座では、配信された動画を繰り返し視聴しながら、自分のペースで学べるというメリットがあります。特に育児中や副業で活動している方には人気が高く、時間を有効に使いながら確実にスキルを身につけられる学習法として評価されています。

講習選びで注意したいポイント

LEDエクステの講習を選ぶ際には、「どこで学ぶか」が技術の質を大きく左右します。信頼できる講師やスクールを選ぶには、まず実績や口コミをしっかりチェックしましょう。長年まつエク業界に携わっている講師や、メーカー公式のライセンスを持っているスクールであれば、最新情報を元に質の高い講習を行っているケースが多いです。

また、使用するLEDライトやジェルグルーが安全性の高いものであるか、メーカーのサポートがついているかも重要な判断材料です。安価な講座の中には、安全性やフォロー体制が不十分な場合もあるため、価格だけで決めず、総合的な質を重視することをおすすめします。

加えて、受講後のアフターフォロー体制も大切です。たとえば、「分からないことがあればLINEで質問できる」「練習動画を後日共有してもらえる」などのサポートがあると、受講後も安心して技術を磨き続けることができます。

資格やディプロマの活用方法

LEDエクステの講習を受講し、ディプロマ（修了証）を取得することで、技術者としての信用度が高まります。サロン勤務の方であれば、就職時に「LEDエクステが扱える」と明言できることで採用に有利になったり、高単価のメニューを任せてもらえる可能性も高まります。

すでに独立している方や、フリーランスの施術者であれば、SNSやホームページで「認定講習修了済」とアピールすることで、集客において信頼感を与える効果があります。特に美容感度の高い顧客や、トラブルを経験した敏感肌の方などからの指名が入りやすくなります。

また、メーカーや講師から推薦されてセミナー登壇やスクール開講のチャンスを得られる場合もあり、技術を超えてキャリアアップにつながることもあるでしょう。

受講後の実践で意識すべきポイント

LEDエクステ講習を受けたあと、実際に施術を始める段階では、学んだ知識を「どう現場で活かすか」が重要になってきます。講習では一通りの工程を学べても、現場ではお客様一人ひとりの目元やまつげの状態が異なります。そのため、応用力や観察力を育てていく姿勢が求められます。

たとえば、目の形によってLEDライトの照射角度を少しずつ調整したり、まつげが細い方にはグルーの量を控えめにしたりといった、柔軟な対応力が必要になります。これは一朝一夕で身につくものではなく、日々の実践の中で磨かれていくものです。

また、LEDライトの安全な使い方も継続して注意が必要です。お客様にとっては「目の近くにライトを当てる」ということに不安を感じる方も少なくありません。施術前に「LEDライトの波長は紫外線ではなく、安全な可視光線である」ことを丁寧に説明することで、信頼関係を築くことができます。講習で学んだ知識を、こうしたカウンセリングにも活かすと良いでしょう。

導入に必要な機材とその選び方

LEDエクステの施術を本格的に始めるには、専用のLEDライトとジェルグルー、そしてそれに対応したエクステンションの毛材が必要になります。講習によっては機材がセットになっている場合もありますが、別途購入するケースでは、品質にしっかりこだわることが大切です。

LEDライトは、必ず波長がグルーと一致しているものを選びましょう。たとえば405nmのグルーであれば、同じく405nm対応のライトを使わなければ、しっかりと硬化せず持続性が落ちる可能性があります。また、安全の観点から「目に光が直接入らないように設計されたもの」や「照射角が調整可能なもの」を選ぶことが望ましいです。

グルーも安価な模倣品を避け、講習で推奨された正規品を使うことで、安定した施術とお客様への安心提供につながります。仕入れ先についても、認定スクールや正規代理店から購入することで、万が一のトラブル時にも対応してもらいやすくなります。

今後のLEDエクステ業界の動向

LEDエクステはまだ発展途上の技術ではありますが、ここ数年で一気に注目度が高まってきました。美容業界ではすでに、まつげの施術に限らずLEDライトを活用した技術が増えており、LEDフェイシャルやネイル硬化にも使われています。今後、LEDエクステの需要はさらに拡大し、「まつエクはLEDでやるのが当たり前」という時代が来る可能性もあるでしょう。

さらに、LEDエクステのグルーや機材も年々進化しており、より低刺激で、より速く硬化する新製品が次々と登場しています。最新技術を取り入れながら常にアップデートしていける施術者は、お客様からの信頼も厚く、サロンとしての競争力を保つことができます。

また、2025年以降の動向としては、「LEDエクステ×パリジェンヌラッシュリフト」や「LEDエクステ×まつげパーマ」など、複合メニューへの展開も進んでいます。これらの施術に対応するには、より高度な技術と理論が必要になるため、継続的な学びも視野に入れておくとよいでしょう。

初心者からのステップアップと独立開業の可能性

LEDエクステ講習は、すでにまつげエクステの施術経験がある方だけでなく、これから美容業界に参入したいと考えている初心者にも開かれています。講習の中には、まつエク経験がない方でも受講できる「美容師免許保有者限定」の基礎講座もあり、LEDエクステを入り口として、美容分野でのキャリアをスタートする方も少なくありません。

受講後、ある程度の経験を積んだら、自宅の一室でプライベートサロンを開業する、フリーランスで出張施術を行う、あるいはレンタルサロンを活用するなど、自由な働き方が選べるようになります。LEDエクステは設備のスペースを大きく取らないため、開業資金も抑えやすく、副業や独立を目指す方にも最適です。

開業後は、LEDエクステの講師として活躍する道も視野に入れることができます。認定講師になるためのステップアップ講習を用意しているスクールもあり、指導者として活動することで、技術と収入の両方で安定したキャリア形成を目指せるでしょう。

まとめ：LEDエクステ講習で自信ある施術者へ

LEDエクステは、技術としての魅力はもちろん、安全性・持続力・効率性といった点でも現代のお客様のニーズにしっかり応える施術方法です。ただし、そのメリットを最大限活かすには、正しい知識と確かな技術が不可欠です。

講習を通して学べるのは単なる技術だけではなく、プロとしての責任感や、安全意識、そしてお客様との信頼関係を築くための大切な土台でもあります。これからLEDエクステを導入しようと考えている方、他の施術者と差別化したい方、新しいスキルを身につけて収入を安定させたい方にとって、講習は間違いなく“未来の可能性を広げる第一歩”となるはずです。

今、美容の世界では「持っていて当たり前」になりつつあるLEDエクステのスキル。誰よりも早く学び、自分の強みにすることで、あなたのサロンや施術の価値をさらに高めてみませんか？