マツエクを施術するために資格は必要?知っておきたいポイント

マツエク(まつげエクステ)は、多くの女性にとって美容の一環として人気があります。目元を美しく見せ、毎日のメイクの手間を減らすことができるため、サロンで定期的に施術を受ける人も多いでしょう。一方で、自分で施術してみたい、あるいは仕事としてマツエクの施術を行いたいと考える人も増えており、マツエクに関する資格や法律についての疑問を持つ方が多くなっています。

では、マツエクを施術するために資格は必要なのか?また、どのような資格があるのか?違反するとどうなるのか?こうした疑問を解決するために、この記事ではマツエクに関する資格の必要性や取得方法、関連する法律などを詳しく解説していきます。

目次

マツエク施術に資格は必要?

結論から言うと、日本でマツエクを業務として施術するには、美容師免許が必要です。これは「美容師法」によって定められており、まつげエクステの施術は「美容行為」に該当するとされています。そのため、美容師免許を持たない人がサロンや自宅などで有償で施術を行うことは違法となり、罰則の対象になる可能性があります。

美容師免許が必要とされる理由は、マツエクの施術が高度な技術を要するためです。まつげエクステでは接着剤(グルー)を使用し、非常に細かい作業を行います。目の周りは皮膚が薄くデリケートであり、わずかなミスが重大なトラブルにつながる可能性があります。たとえば、グルーが誤って目に入ると炎症を起こしたり、まつげが抜けてしまったりするリスクがあります。また、不適切な施術が原因でアレルギー反応が出ることもあるため、専門的な知識と技術が求められるのです。

なぜ美容師免許が必要なのか?

美容師免許が求められる最大の理由は、施術の安全性を確保するためです。美容師免許を取得するためには、美容学校で解剖学や衛生管理、皮膚科学、薬剤学などの専門的な知識を学び、国家試験に合格しなければなりません。これにより、施術者は適切な技術と知識を身につけ、万が一のトラブルにも適切に対応できるようになります。

また、美容師免許を持っていない人が施術を行うことで、衛生管理が不十分になりやすく、感染症のリスクが高まる可能性もあります。まつげエクステの施術では、目元の清潔さが非常に重要であり、未経験者や無資格者が安易に施術を行うと、細菌感染や目の病気の原因になりかねません。

美容師免許の取得方法

美容師免許を取得するには、厚生労働省認定の美容学校に通い、必要なカリキュラムを修了する必要があります。美容学校には昼間部・夜間部・通信制があり、ライフスタイルに合わせて選択できます。一般的に、昼間部では約2年、夜間部では2年半~3年、通信制では3年以上の学習期間が必要です。

美容学校では、理論と実技の両面から学び、ヘアカットやヘアセットだけでなく、皮膚科学、消毒法、法律に関する知識も身につけます。卒業後は、美容師国家試験を受験し、筆記試験と実技試験の両方に合格すれば、美容師免許が交付されます。

マツエクの専門資格はある?

美容師免許とは別に、マツエクの技術を証明するための民間資格もいくつか存在します。これらの資格は必須ではありませんが、技術力を向上させたり、サロンでの信頼性を高めたりするのに役立ちます。

代表的なマツエク関連資格には以下のようなものがあります。

・JLA日本まつげエクステ協会の「まつげエクステンション技能検定」 ・JECA日本アイリスト協会の「アイリスト技能検定」 ・JBCA日本ビューティコーディネーター協会の「アイビューティシャン認定試験」

これらの資格を取得することで、技術力を客観的に示すことができ、就職や独立開業の際にも有利になります。

無資格でマツエクを施術したらどうなる?

無資格でマツエクの施術を業務として行うと、美容師法違反となります。違反が発覚した場合、「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科される可能性があります。また、施術によるトラブルが発生した場合、損害賠償の責任を負うことにもなりかねません。

さらに、無資格での施術が発覚すると、サロンの営業停止や廃業を余儀なくされることもあります。美容業界では、安全性と法律を遵守することが最も重要であり、無資格での施術は信頼を損なう行為と見なされます。

まとめ

マツエクの施術を業務として行うには、美容師免許が必須です。美容師免許がなければ、法律違反となるだけでなく、施術の安全性が確保できず、顧客にトラブルを引き起こすリスクが高くなります。

また、マツエクの技術を証明するための民間資格もあり、これらを取得することで技術力を高め、より信頼されるアイリストになることができます。

マツエクの施術を仕事にしたいと考えている方は、まず美容師免許を取得し、その後にマツエクの専門技術を磨くことをおすすめします。資格を取得し、法律を守りながら、安全で高品質な施術を提供することが、美容業界で長く活躍するための鍵となります。

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