マツエクと岩盤浴は相性が悪い?その理由を知ろう
まつげエクステ、いわゆる「マツエク」は、手軽に華やかな目元を手に入れられる人気の美容施術です。しかし、岩盤浴に行こうとするときに「マツエクしたままでも大丈夫かな?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、マツエクをしていても岩盤浴には行けますが、注意点がいくつかあります。マツエクの持ちや見た目の美しさを保つためにも、岩盤浴とマツエクの相性や、起こり得るリスクについてしっかり理解しておくことが大切です。
岩盤浴は高温多湿な空間で、発汗を促しリラックスやデトックス効果が得られると人気の美容・健康法ですが、この「高温」と「湿気」がマツエクには少々厳しい環境となります。特にグルー(接着剤)の種類によっては熱や湿気に弱く、持ちが悪くなったり取れやすくなることがあります。また、汗をかいた際に目元を無意識に触ってしまうことも、マツエクにとっては大敵です。
グルーの種類と岩盤浴での影響
マツエクを固定するためのグルーにはさまざまな種類があります。一般的に使用されるグルーはシアノアクリレートという成分をベースにしており、接着力が強く速乾性に優れている反面、湿気や熱に敏感です。特に施術直後の24時間以内は、グルーが完全に硬化していないため、岩盤浴のような高温多湿の環境にさらすのは避けた方が無難です。
施術からある程度時間が経っていれば、多少の湿気や熱でもグルーが溶けることはありませんが、長時間の岩盤浴や頻繁な利用によって、少しずつ接着力が弱まり、マツエクが取れやすくなるリスクがあります。さらに、温度の上昇によってグルーの揮発成分が目に刺激を与える可能性もあります。
そのため、できれば「耐水性」「耐熱性」に優れたグルーを使っているサロンを選ぶことや、事前にアイリストに相談して岩盤浴に行く予定がある旨を伝えておくと安心です。
岩盤浴でマツエクが取れやすくなる理由とは?
マツエクが岩盤浴で取れやすくなる原因は主に3つあります。まず一つは「大量の汗」です。岩盤浴は身体を内側から温めることで発汗を促すため、顔周りにもかなりの汗をかきます。この汗がまつげの根元に溜まると、グルーが劣化したり剥がれやすくなることがあります。
次に「高湿度」。岩盤浴の室内は湿度が70%以上になることもあり、これがグルーに影響を及ぼします。湿気が多いと、グルーが柔らかくなりやすく、少しの刺激でもマツエクが取れやすくなるのです。
そして最後に「物理的な摩擦」。岩盤浴中に汗を拭いたり、うつ伏せで寝転んだときに顔がタオルや岩盤に当たると、まつげがこすれてしまう可能性があります。この摩擦が、マツエクを浮かせたり曲げたりする原因になり、美しいカールや長さが損なわれる結果に繋がります。
マツエクを守りながら岩盤浴を楽しむ方法
それでも、岩盤浴のリラックス効果やデトックス効果を我慢するのはもったいないですよね。マツエクをしていても、少し工夫すれば岩盤浴を安全に楽しむことができます。
まず、岩盤浴に入るタイミングを工夫しましょう。マツエクをつけたばかりの当日や翌日は避け、施術から2日以上空けてから利用することをおすすめします。これによって、グルーが十分に硬化して、湿気や熱に対する耐性が高まります。
また、岩盤浴中はなるべく顔に触れないよう意識することが大切です。タオルで汗を拭く際も、目元はポンポンと優しく押さえるようにして、こすらないようにしましょう。さらに、うつ伏せにならず仰向けの姿勢をキープすることで、まつげが岩盤に直接触れるリスクを減らすことができます。
加えて、サウナハットや専用のフェイスタオルで目元を覆うのも有効です。湿気から目元を守るバリアになり、マツエクの持ちをサポートしてくれます。
岩盤浴後のまつげケアも忘れずに
岩盤浴を楽しんだ後は、まつげのケアもきちんと行いましょう。まずは優しく顔全体を洗い、汗や皮脂を落とします。まつげ部分はこすらず、ぬるま湯で流すようにしましょう。その後、まつげ専用のコーティング剤や美容液を使って保湿・補修を行うことで、マツエクの持ちが格段に良くなります。
特に、汗や湿気でグルーが弱くなった後は、乾燥させることがとても大切です。ドライヤーの冷風で軽く目元を乾かすか、まつげ専用の乾燥ツールを使うと安心です。また、まつげが乱れていると感じたら、コームで整えてから美容液を塗ると、毛流れも整いきれいな印象をキープできます。
日頃からまつげの健康状態を保っておくことも、マツエクの長持ちに繋がります。定期的にまつげ美容液を使ったり、まぶたをマッサージして血行を良くすることも、岩盤浴後のケアとしておすすめです。
マツエク対応の岩盤浴施設を選ぶのも賢い選択
最近では、美容意識の高い女性をターゲットにした岩盤浴施設も増えており、マツエクやネイルなどに配慮したサービスを提供しているところもあります。例えば、目元の保護アイテムが無料で借りられたり、個室でリラックスできるプライベート空間が用意されていたりと、まつげへのダメージを最小限に抑える工夫がされています。
そうした施設を選ぶことで、マツエクが取れる心配をあまりせずに岩盤浴を楽しめるようになります。また、スタッフに相談すれば、汗のかき方や時間配分など、まつげに優しい利用方法のアドバイスを受けることもできるかもしれません。
自宅でできる岩盤浴マットや温熱マットも、顔に蒸気が直接かかりにくいように設計されているものがありますので、そういったアイテムを活用するのも一つの手です。
マツエクと岩盤浴を両立させて、もっと自分らしく
マツエクと岩盤浴は、美と健康の両方を意識している人にとって魅力的な組み合わせです。正しい知識とちょっとした工夫があれば、どちらも無理なく楽しむことができます。「岩盤浴に行きたいけど、マツエクが心配」という悩みを持つ方は意外と多いですが、今回ご紹介したポイントを押さえておけば、その心配も軽減されるはずです。
特に、美容やリラクゼーションの時間は、心と体を整えるためにとても大切なものです。マツエクをしているからといって我慢するのではなく、自分のライフスタイルに合った方法を見つけて、上手に取り入れていきましょう。定期的なメンテナンスや丁寧なケアを続けながら、岩盤浴も取り入れて、より美しく健やかな自分を目指していきたいですね。