「朝起きたら、マツエクが数本だけチリチリになっていた」
「湿気の多い日や汗をかくと、決まってまつげが縮れてしまう」
「なぜか片目だけ毛先がよれて、綺麗に見えない」
このようなマツエクの「チリつき・縮れ問題」に、悩んだ経験はありませんか?せっかく綺麗に付けてもらったマツエクが乱れてしまうと、気分も下がってしまいますよね。
実はこの現象、単にアイリストの技術が原因というわけではありません。湿気や熱、日々の摩擦、そしてお客様自身の毛質や生活習慣まで、非常に多くの要因が複雑に絡み合って発生します。
この記事では、プロのアイリストの視点から、マツエクがチリチリになる根本的な原因を徹底的に分析し、ご自身でできる応急処置からサロンでの修正方法、そして再発を防ぐための具体的な対策まで、詳しく解説していきます。
マツエクがチリチリ・縮れる主な原因とは?
まず、なぜマツエクが縮れてしまうのか、その根本的な原因を探っていきましょう。主に以下の6つの要因が考えられます。
原因①:湿気と汗による影響
マツエクのカールは、製造過程で熱を加えて形状記憶させています。しかし、PBT(ポリブチレンテレフタレート)という樹脂でできているエクステは、水分や湿気を吸収しやすい性質を持っています。特に、湿度が高くなる梅雨の時期や夏場、またはホットヨガやサウナなどで大量の汗をかいた際、エクステが水分を吸って一時的に柔らかくなり、カールが緩みやすくなります。この状態で瞬きなどの動きが加わることで、毛先が乱れたり、変な方向に癖がついたりして「縮れ」が発生するのです。
原因②:寝癖や摩擦による物理的なダメージ
私たちの睡眠時間は、1日の約3分の1を占めます。この間に受ける物理的な影響は、想像以上に大きいものです。特に、うつ伏せ寝や横向き寝は、顔の片側が枕や寝具に長時間押し付けられることになります。この圧迫と摩擦によって、エクステが折れ曲がったり、根元からねじれたりして、頑固な「チリつき」として現れます。朝起きた時に片側だけが乱れている場合、ほとんどがこの寝癖が原因です。
原因③:ドライヤーの熱風による熱ダメージ
洗顔後やお風呂上がりに、髪を乾かすドライヤーの熱風が目元に直接当たっていませんか?マツエクは熱に非常に弱く、ドライヤーの温風に長時間さらされると、カールが緩んだり、最悪の場合、毛先が溶けて縮れてしまったりすることがあります。一度熱で変形してしまったエクステは元に戻すのが困難なため、細心の注意が必要です。
原因④:自まつげに合わないエクステの太さや素材
自まつげに対して太すぎるエクステ(例:0.15mm以上)や、硬い素材のエクステを装着すると、その重みや硬さが負担となり、時間が経つにつれて根元が傾き、毛先がばらついてチリつきの原因になります。特に、自まつげが細い方や短い方が無理に太いエクステを選ぶと、支えきれずに乱れやすくなる傾向があります。
原因⑤:装着時の角度のずれ
これは技術的な側面ですが、エクステを装着する際の角度が自まつげの生え方と合っていない場合、エクステ同士がぶつかり合って絡まりやすくなります。特に、下向きまつげの方に適切なリフトアップをせずに装着すると、エクステの毛先がまぶたに当たったり、視界に入ったりして、結果的にチリつきを引き起こすことがあります。
原因⑥:水分が残ったままの放置
洗顔後や入浴後、まつげに残った水分をしっかりと乾かさずに放置していませんか?水分を含んだエクステは、カールが最も取れやすい不安定な状態です。この状態で寝てしまったり、長時間過ごしたりすると、湿気と自重でカールがだれてしまい、縮れやばらつきの原因となります。
すぐにできる!チリつきの応急処置セルフケア
朝、鏡を見てマツエクのチリつきに気づいた時、慌てて触ったり濡らしたりするのは逆効果です。まずは落ち着いて、以下の手順で応急処置を試してみてください。
STEP①:乾いた状態でスクリューブラシで優しく整える
まずは、まつげが完全に乾いている状態で、専用のスクリューブラシを使って毛の流れを整えます。根元から毛先に向かって、優しくとかしてみてください。この時、無理に引っ張ると自まつげごと抜けてしまう可能性があるので、力を入れすぎないのがポイントです。
STEP②:コーティング剤を「ごく少量」だけ毛先に塗布する
ブラシである程度整ったら、マツエク用のコーティング剤を指先やマイクロブラシにごく少量取り、チリついている部分の毛先にだけ、つまむようにして塗布します。コーティング剤が糊の役割を果たし、ばらついた毛をまとめてツヤを与え、チリつきを目立たなくしてくれます。つけすぎると束になって逆に不自然になるので、本当に少量で十分です。
STEP③:ドライヤーの「冷風」を当てて形を固定する
最後に、ドライヤーの冷風を目から20cm以上離した位置から、下から上に向かって5〜10秒ほど優しく当てます。これにより、コーティング剤が速乾し、整えた形がキープされやすくなります。絶対に温風は使わないでください。
この3ステップで改善しない頑固なチリつきは、セルフケアで修正するのは困難です。無理に直そうとせず、サロンでプロにリペアしてもらうことをお勧めします。
チリつきやすい人の特徴とは?
実は、マツエクがチリつきやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。ご自身が当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
- うつ伏せ・横向きで寝る習慣がある: 枕との摩擦はチリつきの最大の原因です。自覚がない方も多いため、朝起きた時の乱れ具合で判断できます。
- 自まつげが細い、または長い: まつげが細いとエクステの重みに耐えられず、長いと毛先が絡まりやすくなるため、チリつきのリスクが高まります。
- ボリュームを出すために太いエクステを選びがち: デザイン性を重視するあまり、自まつげの負担を考えずに0.15mm以上の太い毛を選んでいると、重みで縮れやすくなります。
- 韓国風の束感デザインなどを無理にしている: 束感デザインは、適切な本数や位置で装着しないと、束同士が干渉して毛先が飛び出し、チリついて見えることがあります。
- 汗をかきやすい、または湿度の高い職場で働いている: 日常的に湿気や汗にさらされる環境は、カールが緩みやすく、縮れが起きやすいと言えます。
チリつきを未然に防ぐ!毎日の正しいケア習慣
チリつき問題は、日々の少しの心がけで大幅に改善・予防することができます。「朝」「夜」「生活習慣」の3つのシーンに分けて、具体的なケア方法をご紹介します。
【朝のケア】
- スクリューブラシで毛流れを整える: 寝ている間に乱れた毛流れを、朝一番でリセットします。根元から優しくとかし、方向を整えましょう。
- コーティング剤は「毛先だけ」薄く塗る: 根元に塗ると毛穴詰まりの原因になるため、毛の中間から毛先に薄く塗布します。これにより、日中の湿気やホコリからエクステを守ります。
【夜のケア】
- 洗顔後は必ず冷風で乾かす: 最も重要な習慣です。タオルで優しく水分を押さえた後、ドライヤーの冷風を下から10秒ほど当てて、まつげを完全に乾かしましょう。
- 美容液は根元に触れないように塗る: 育毛効果のある美容液は、エクステではなく、まつげの生え際(皮膚)に、アイラインを引くように塗布します。エクステ部分に付着すると、滑って持ちが悪くなる原因にもなります。
【生活習慣の見直し】
- 枕カバーをシルクやサテン素材に変える: 摩擦が少ない滑らかな素材に変えるだけで、寝癖によるチリつきを劇的に軽減できます。
- 前髪が目元に当たらないようにする: 特に就寝時は、ヘアバンドやピンで前髪を留め、髪の油分や摩擦がまつげに影響しないようにしましょう。
- ドライヤーの温風を目元に当てない: 髪を乾かす際は、顔を少し下に向けるなどして、熱風が直接まつげに当たらないよう意識してください。
まとめ|チリつきは原因を知れば必ず改善できる
マツエクのチリつきや縮れは、決して解決できない問題ではありません。その原因が、湿気、摩擦、熱、あるいは自まつげに合わないデザインなど、どこにあるのかを正しく理解することが、改善への第一歩です。
そして、その原因に合わせた正しいセルフケアを毎日実践し、信頼できるアイリストに自分の生活習慣や悩みを相談して、最適な素材・カール・デザインを提案してもらうこと。この両輪が揃えば、チリつきの悩みから解放され、いつでも美しいマツエクをキープすることができます。
もし、ご自身のチリつきの原因がわからなかったり、セルフケアで改善しなかったりする場合は、ぜひ一度プロにご相談ください。あなたの毛質や生活習慣を細かく分析し、「チリつきにくい理想の目元」を一緒に作り上げていきましょう。
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