マツエクの“持ちムラ問題”とは?左右で持ちが違う原因と改善方法

「なぜか右目のマツエクだけ早く取れてしまう…」
「左目のマツエクはいつもすぐにバラバラになる気がする」
「毎回、片方だけスカスカになるのが本当にストレス…」

マツエクを愛用する多くの女性が、一度は経験したことがあるかもしれないこの「持ちムラ問題」。実は、これは決して珍しい現象ではありません。そして、その原因は単に施術者の技術力だけにあるのではなく、ご自身の生活習慣、体質、そして生まれ持ったまつげの生え癖といった、非常に複雑で多岐にわたる要素が絡み合っているのです。

この記事では、プロのアイリストの視点から、マツエクの左右差が生まれる原因を徹底的に掘り下げ、具体的な改善策までわかりやすく解説します。この悩ましい問題の根本を理解し、今日からできる対策を取り入れて、いつでも左右均等で美しいまつげをキープしましょう。

目次

左右でマツエクの持ちが違うのは“よくある現象”です

まず結論からお伝えすると、マツエクの持ちが左右で異なることは、決して特別なことではありません。むしろ、多くの人に見られるごく自然な現象と言えます。完璧に左右対称な人間は存在しないように、私たちのまつげや生活習慣にも必ず左右差が存在するからです。

具体的には、以下のような要因が考えられます。

  • まつげの生え方の左右差: 右は上向きなのに左は下向き、片側だけクセが強いなど、元々の毛質や生え方が異なります。
  • 生活習慣の偏り: 寝る向きや前髪の流れ、目をこする癖など、無意識の行動が片側に集中していることがあります。
  • 利き手の影響: 利き手側の目を無意識に触る回数が多くなりがちです。
  • 寝姿勢による圧力: 横向きやうつ伏せで寝ることで、片側のまつげに物理的な摩擦や圧力がかかります。
  • 骨格やまぶたの形状の違い: 左右でまぶたの厚みや目の窪みが異なり、影の落ち方や光の当たり方が変わります。

これらの要因が複合的に絡み合うことで、「持ちムラ」が生まれます。つまり、「右目だけすぐに取れるのは、アイリストの仕上げが悪かったからだ」と一概に決めつけることはできません。多くの場合、それはご自身の身体の構造や日々の習慣に起因する問題なのです。

マツエクの左右差を生む5つの主な原因

では、具体的にどのような原因が「持ちムラ」を引き起こしているのでしょうか。ここでは、特に多く見られる5つの原因を深掘りし、その対策についても詳しく解説します。

原因①:寝る向きの癖【最も多い原因】

これが「持ちムラ問題」の最大の原因と言っても過言ではありません。横向きやうつ伏せで寝る習慣がある方は、必然的に片側のまつげが枕や寝具に押し付けられ、強い摩擦を受け続けることになります。

例えば、毎日右側を下にして寝る癖がある場合、右目のマツエクが枕に擦れてグルー(接着剤)の劣化が早まったり、エクステの向きがバラバラになったりするのは当然の結果です。睡眠時間は1日の約3分の1を占めるため、この間に受けるダメージは計り知れません。

【対策】

  • 仰向けで寝る習慣をつける: 最も効果的な対策です。最初は違和感があるかもしれませんが、腰の下にクッションを入れるなどして、少しずつ慣れていきましょう。
  • 抱き枕を活用する: 横向き寝がやめられない場合は、抱き枕を使うことで顔が枕に埋もれるのを防ぎ、まつげへの圧力を軽減できます。
  • シルクやサテンの枕カバーに変える: 摩擦が少ない素材を選ぶことで、まつげへの負担を最小限に抑えることができます。綿素材に比べて滑りが良く、静電気も起きにくいのが特徴です。

原因②:利き手で無意識に触ってしまう

右利きの人は、無意識のうちに右手で右目をこすったり、目元のメイクを直したりする回数が多くなる傾向があります。花粉の季節や乾燥する時期のかゆみ、疲れた時の目のしょぼしょぼ感など、ふとした瞬間に触ってしまうその小さな癖が、積み重なって大きな左右差を生み出します。

指には皮脂や雑菌が付着しており、それがグルーの劣化を早める原因となります。また、物理的な刺激によってエクステが取れやすくなることもあります。

【対策】

  • 「触らない」意識を徹底する: まずは自分の癖を自覚することが第一歩です。かゆみを感じた際は、直接こするのではなく、綿棒で優しく目頭を押さえるなど工夫しましょう。
  • コーティング剤で物理的にガードする: コーティング剤を塗ることで、まつげの表面に保護膜が作られます。これにより、多少の刺激や皮脂からエクステを守ることができます。
  • かゆみの原因対策をしっかり行う: 花粉症やドライアイが原因の場合は、専用の目薬を使用したり、アイシャンプーでまつげの根元を清潔に保ったりすることで、かゆみそのものを抑えることが重要です。

原因③:皮脂の分泌量の左右差

おでこや鼻筋など、顔の中心部であるTゾーンは皮脂の分泌が多いことで知られていますが、実はこの皮脂量にも左右差が存在します。特に、いつも同じ側に前髪がかかっている方は要注意です。髪の毛に付着した皮脂やスタイリング剤がまつげに触れることで、その部分だけグルーの油分耐性が弱まり、持ちが悪くなることがあります。

マツエクのグルーは油分に非常に弱いため、皮脂が多い側の持ちが悪くなるのは必然と言えます。

【対策】

  • 前髪が目にかからないヘアスタイルにする: 自宅にいる時だけでも、ピンで留めたり、分け目を変えたりするだけで効果があります。
  • オイルフリーのクレンジングを徹底する: メイクを落とす際は、必ずマツエク対応のオイルフリー製品を選びましょう。洗浄力が強すぎるものもグルーの劣化を早めるため、優しく洗えるタイプがおすすめです。
  • アイシャンプーで根元を清潔に保つ: 毎日のクレンジングでは落としきれない根元の皮脂や汚れを、専用のアイシャンプーで定期的に洗浄することで、グルーの持ちが格段に向上します。

原因④:光の入り方と“影の落ち方”の違い

これは少し意外な原因かもしれませんが、左右の骨格やまぶたの厚みの違いによって、片側だけ影が強く落ちてしまうことがあります。すると、実際にはエクステがしっかり装着されていても、影によってまつげが下がって見えたり、ボリュームが少なく見えたりすることがあるのです。

これは物理的に「取れている」わけではありませんが、見た目上の「持ちムラ感」につながります。特に、片側だけ一重でもう片方が二重の方や、目の窪みの深さが違う方に多く見られる現象です。

【対策】

  • 影が落ちる側にカールが強いデザインを選ぶ: 影に負けないよう、Cカールよりもさらに立ち上がりの強いCCカールやDカールなどを部分的に使用することで、光を取り込みやすくし、リフトアップして見せることができます。
  • アイリストにリフトアップ装着を相談する: 特殊な技法でまつげの根元から角度を上げて装着してもらうことで、まぶたの重みに負けずにカールを維持しやすくなります。

原因⑤:まつげの生え癖が左右非対称

元々の自まつげの生え方が、左右で全く違うという方も非常に多いです。例えば、右目は綺麗に上を向いて生えているのに、左目は下向きに生えていたり、目尻側だけクセが強かったりするケースです。

このような場合、同じデザイン・同じカールで装着しても、仕上がりの見え方やその後の持ちに差が出てしまいます。下向きのまつげは視界にかかりやすく、気になって触ってしまう回数が増える原因にもなります。

【対策】

  • 左右でカールや長さを変えてもらう: アイリストに相談し、下向きまつげ側には強いカールを使ったり、クセが強い部分には少し短めのエクステをつけたりと、左右非対称のデザインを提案してもらいましょう。
  • 毛流れに合わせた装着をしてもらう: 熟練したアイリストは、一本一本のまつげの向きを見極め、エクステを装着する角度を微調整することで、全体の毛流れを美しく整えることができます。

実はあり得る?施術技術による左右差

これまでお客様側の原因を中心に解説してきましたが、もちろん施術者側の技術によって左右差が生じる可能性もゼロではありません。

  • グルーの塗布量が左右で安定していない
  • エクステを装着する根元からの距離が均一でない
  • まつげを引き上げる角度が左右で微妙に異なっている
  • ツイーザー(ピンセット)を持つ左右の手の安定感の違い

などが考えられます。しかし、経験豊富なプロのアイリストは、常に左右のバランスを意識しながら施術を行っています。カウンセリング時に左右差の悩みを伝え、それに対して的確な分析と提案をしてくれるサロンを選ぶことが、技術起因の左右差を避けるための鍵となります。

【お悩み別】片側だけ取れるときの改善デザイン案

原因がわかったら、次は具体的なデザインで対策をしましょう。プロのアイリストは、お客様一人ひとりの悩みに合わせて、以下のような「左右調整デザイン」を提案します。

◆寝相で片側が取れやすいお悩みには

  • 取れやすい側だけ「短め・細め」のエクステにする: 摩擦による負担を物理的に減らすため、枕に当たりやすい目尻側などを、逆側より少し短く、または細いエクステ(例:0.15mm→0.12mm)に変更します。
  • コーティング剤での重点的な保護を提案する: 毎日のケアとして、取れやすい側だけコーティング剤を少し多めに塗ることで、保護膜を強化します。

◆まつげの生え癖が左右で違うお悩みには

  • 左右でカールを大胆に変える: 例えば、比較的上向きな右目には自然なCカールを、下向きがちな左目にはしっかりと立ち上がるCCカールを使用するなど、カールの種類を左右で変えることで、仕上がりの高さを均一に見せます。
  • 片側だけリフトアップ技法で装着する: まぶたが重くかぶさりがちな片側だけに、根元からグッと持ち上げる特殊な装着技法を用いることで、左右の目の開き方を揃えます。

◆皮脂の付き方が違うお悩みには

  • 部分的に耐湿性の高いグルーを使用する: 皮脂が多いと想定される側や、前髪がかかる部分に、通常より湿気や油分に強いタイプのグルーを部分的に使用することで、持ちを向上させることが可能な場合があります(サロンで取り扱いがあるか要確認)。
  • 日々の正しい洗顔方法をアドバイスする: ゴシゴシこするのではなく、指の腹で優しく横方向にスライドさせるように洗う「横洗い」を徹底してもらうようお伝えします。

今日から自宅でできる!効果絶大の左右差対策5選

サロンでの施術だけでなく、ご自宅での日々のケアも「持ちムラ問題」の改善には不可欠です。すぐに実践できて効果の高いセルフケア方法を5つご紹介します。

  1. 寝る向きを変える(効果最大): やはり最も効果があるのはこれです。意識して仰向けで寝るか、いつもと反対側を向いて寝る日を作るだけで、驚くほど持ちが変わることがあります。
  2. 前髪がまつげに触れないようにする: 特に就寝時や自宅でリラックスしている時は、ヘアバンドやピンで前髪をしっかり上げて、まつげに皮脂や油分が移るのを防ぎましょう。
  3. 朝晩のコーミング(ブラッシング): 寝ている間に乱れたエクステの方向を、専用のスクリューブラシで優しく整えます。毛流れが整うことで、エクステ同士の絡まりを防ぎ、部分的な負担を軽減します。
  4. コーティング剤の“片側強化塗り”: いつも早く取れてしまう側や、バラつきが気になる部分に、コーティング剤を少し重点的に塗布します。これにより、その部分の保護が強化され、持ちが安定します。
  5. 洗顔は必ず「横方向」に優しく: 指でまつげを縦に挟むように洗うと、特定の指に力が入り、片側だけ負担が大きくなることがあります。洗顔料をよく泡立て、指の腹でアイラインに沿って優しく横にスライドさせるように洗いましょう。

まとめ|マツエクの左右差は“技術×癖×体質”の総合力で改善できる

「片方のマツエクだけが取れてしまう」「左右の仕上がりがいつも違う」——その悩みは、決してあなたのせいでも、まつげだけのせいでもありません。その背景には、寝相、利き手、骨格、皮脂、そして元々の生え癖といった、様々な要因が複雑に絡み合っています。

しかし、原因が正しく分かれば、必ず有効な対策を立てることができます。そして、信頼できるアイリストによる「左右補正デザイン」と、ご自身の毎日の「少しの工夫」を組み合わせることで、マツエクの左右差を限りなくゼロに近づけることは可能なのです。

あなたのまつげが、いつでも左右均等に、同じように美しくあり続けるために。まずはご自身の癖を観察し、信頼できるサロンで悩みを相談することから始めてみてください。きっと、今までのストレスから解放され、もっとマツエクを楽しむことができるはずです。

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